【サクッと覚える】抑えておきたい社会人のし紙マナー

どうもリーマンです。

皆さんはのし紙ってなんだかわかりますか?


僕は普段接客業の仕事をしています。

そこでは年配のご老人から、会社の社長さん、また若いお客さんまで幅広く利用していただいています。


また、進物がメイン商品なので、「のし紙」の知識が絶対必須となっています。


しかし、最近顕著に感じることは、どの年代の方や役職の方も、のし紙つけてという割に、

「のし紙になんて書いていいかわからない。」

「つけるかどうか聞かれたから、つけたほうがいいと思った。でものし紙自体わからない。」


など言う方がとても多くなってきたと感じています。


今回は、のし紙の代表的な言葉を挙げながら、サクッと簡潔に説明していきたいと思います。


これを読めば、百貨店などでお歳暮やお中元など様々な場面で進物を買うときに、のし紙に悩まなくなります。

この機会にサクッと学んでしまいましょう。



のし紙は贈った品物の中身が何かを伝える為に貼る

そもそものし紙の由来は、昔縁起物として使われていたアワビを贈り物に添えていたことからきていて、祝い事、祝儀の贈りものに「のしあわび」が添えられていたことに始まります。


後にアワビの代わりに昆布が使われ、その後、紙が代用されるようになりました。

現在は簡略化され、印刷熨斗や折り熨斗など使用した熨斗紙が一般的に使用されております。


また相手にどう言う理由でその品物を送ったか、中身を伝えるために、表書きという言葉を書くようになりました。


それら表書きで代表的なものを挙げますと、


「御礼」「御祝」「内祝」「粗品」「御見舞」などが挙げられます。


どうでしょう?見覚えありませんか?


のし紙は入学祝いの時や結婚のお祝い、出産やお見舞いの時など、意外と身近で利用されているものなのです。



のし紙は用途をはっきりさせれば難しくない

では、いざのし紙を使う時あなたはどの言葉を使いますか?


どういう理由でその品物を使うかはっきりさせる


のし紙を貼るということは、あなたはその商品を何らか理由で使いたいということです。

実はのし紙は使いたい用途がはっきりしていればはっきりしてるほど、言葉をすぐ選べます。


例えば、「こないだ財布を落として、交番に届けてくれた方がいた。だからその人にお礼としてこの商品を渡したい。」

となれば表書きは「御礼」となります。


また、「〇〇さんがお店を開店した。個展を開いた。出産して、赤ちゃんが産まれた。」

などお祝い事に使いたい時には「御祝」となります。


*細かくいうと新築御祝、祝御開店などいろんな言い方がありますが、ここではサクッと覚えることが目的なので省きます。


進物を贈るために使うのか、返すために使うのかはっきりさせる

皆さんは、何かをもらったから、何かを返すということがあると思います。

のし紙はそんな時、贈る方で使う表書きと、返す方で使う表書きが異なります。


例えば、あなたが〇〇さんに、御祝と書かれた品物をもらったとします。

そうすると、あなたはそのお返しとして、表書きをなんといれて返しますか?


正解は「内祝」です。


そのほかにも、入院していてお見舞いをもらったとしましょう。

そうすると、お返しには「快気祝」といれて贈ります。


どうですか?見覚えありませんか?


このように、のし紙は贈る方か、返す方かによっても使う言葉は変わってくるので、注意が必要となります。



仏事利用の場合

世の中、お祝い事もあれば、不幸なこともありますよね。


例えば、お葬式、法事を例に挙げてみます。


この場合、のし紙は掛け紙と言います。


思い返してください。

のし紙とは縁起物として使われていた、「のしあわび」から来てましたよね?


なので、仏事利用の場合は言い方が違うので、注意しましょう。

正直、ここを理解していない方は、販売員でもたくさんいます。


本題に戻って、お葬式や法事に掛け紙を使う場合、これも贈る方と返す方で言葉は変わります。


あなたがお葬式に参列する側で、お供えとして持っていく場合には

「御供」「御霊前」「御仏前」

などが挙げられます。


通常は49日前は御霊前、

それ以降は御仏前、


どちらでも使えるのが御供


とサクッと覚えちゃいましょう。


逆に、あなたがお葬式に来ていただいた方に、お返しとして返す場合、

「志」

が使われます。


こういった仏事利用の場合は、なおさら注意して用途をはっきりしなければいけません。



僕ののし紙エピソードや宗教宗派での違いについて

珍エピソード

ここまで、基本的な使い方について書いてきましたが、実際僕が体験した例を1つ。


僕は学生バイトの時から接客業だったので、のし紙の知識もその時から学んでいました。

正直、こういった仕事をしなければ、のし紙の知識なんてのは覚えることもないと思います。


とある日、お彼岸の時期だったので、お店では御供や志を貼った商品をアピールしてました。


そうすると、大学生と見られる賑やかな集団がお店前を通ります。


「うわ!この商品カッコよくねえ!志だって!俺卒業した時、お世話になった先生にこれ書いて渡すわ!」


。。。。。ポカーン


その子たちは大きな声で歩いていたので、周りの人からの視線も凄かったですw


知らないことは仕方がないですが、その知らなさが通用しない場面で発してしまうと、まさに空気は凍りつきますw


それ以来、学生バイトの子たちにも、「社会人になったら学ぶことなんだから、

今からしっかり覚えておいたほうがいい。」


と教えるようになりました。


宗派や宗教による表書きの違い

先ほど仏事について書きましたが、実は宗派は宗教によって表書きが変わることもあるということも頭の片隅に入れておきましょう。


またお返しについても、


関東では志、

関西では偲び草


などもあります。


ここら辺きになる人は販売員に事前に聞きましょう。



おさらい

のし紙は、用途をはっきりすればするほど選びやすい。

また、贈る方か返す方かで表書きは変わる


この2点をはっきりさせて買いに行くだけでも、販売員さんとコミュニケーションがとりやすくなります。


社会人として先方に挨拶に行く時に、のし紙をトンチンカンな意味で貼ってしまったら大事故となります。


そうならないためにも、事前にどういうことで使うかははっきりして買いに行きましょう。


また、たくさん表書きの種類もあるので、しっかり販売員さんに伝えていくことが、スムーズな買い物にもつながります。

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